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新協地水株式会社[土と水の総合コンサルタント]
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安達太良火山と私たち  福島県を代表する火山としては、吾妻山と磐梯山と安達太良山になろう。そして、3火山とも常時観測火山であり、日本百名山でもある。この中で、最も若い火山が 安達太良山で、それでも約55万年前から活動を開始した。北は鬼面山から南は 和尚山までの南北約11km、東西約13kmの複合火山である。過去1万年以内は すべて沼ノ平から噴火をしている。福島県外の人からは、高村光太郎の「智恵子抄」に歌われている山として有名である。
図-1 1900年の沼ノ平の噴火口

1900年の安達太良山の噴火も沼ノ平で発生したが、その近くに硫黄の工場があった(図-1)。18時頃に発生した二回目の噴火は規模が大きく、工場関係者全員が避難を開始したが、火砕サージに飲み込まれその多くの人が犠牲となった。犠牲者の中の地元猪苗代町民の割合は一割以下であった。

そのため、安達太良山の噴火の語り継ぎはあまり行われてこなかった。唯一、「沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会」という組織が、毎年「軽便ウォーク」というイベントを開催して、噴火災害と軽便鉄道について語り継いでいる。

安達太良山の噴火の12年前に噴火した磐梯山の場合は、地元で毎年慰霊祭を開催したり、火山博物館を作って語り継いできた。それは、磐梯山の場合、亡くなった人の約8割が地元の人であったからである。

自然災害を風化させないためには、過去に発生した災害をその発生した地域で語り継ぐことがとても重要である。同じような自然災害はまた同じ場所で発生する可能性が高いからである。安達太良山の噴火120年の際には当館では、「安達太良山の噴火」の企画展を開催し、シンポジウムや火山観察会など関連行事も行った。それがきっかけとなり、安達太良山の東側二本松市では小学校・中学校・公民館・青年会議所等に呼ばれて、多くの出前講座を開催してきている。

図-2 岳山崩れ図(福島県歴史資料館)

安達太良山では中ノ沢温泉神社に自然災害伝承碑は2基あるが、ほとんど利用されてこなかった。筆者は地元猪苗代町立吾妻中学校のジオパーク学習を10年前から担当し、2年前からはこの伝承碑をフィールド学習に取り入れていたが、猪苗代町の中学校が統合されてしまい、現在は行われていない。

安達太良山の場合は、1900年の噴火以外にも、1824年に岳山崩れと言われる災害が発生した。それは、安達太良山頂の北側にある鉄山の南側斜面が大雨で崩れて、当時あった岳温泉を襲い、100人以上が犠牲となった災害である(図-2)。その慰霊碑が現在の岳温泉近くにあるが、こちらもほとんど忘れ去られている。二年後は災害から200年となるので、盛大な慰霊祭や災害に関するシンポジウムを開催してはどうだろうか。

1997年には、硫化水素の火山ガス事故で4人の登山客が沼ノ平で亡くなった。現在、この登山道は閉鎖されているが、この災害も忘れ去られようとしている。西側の沼尻登山道入り口に、この災害の慰霊碑があるが、こちらもあまり知られていない(写真-1)

写真-1 火山ガス慰霊碑

磐梯山地域では11年前に日本ジオパークの認定を受けて活動をしている。この組織は、各地域で大地の成り立ちを学び、教育や観光に活用して地域の持続可能な活動を求めている。大地を学ぶことは、その地域で過去に発生した災害を学ぶことにもつながる。ジオパークでの旅をジオツアーと呼ぶ。その中でも災害の現場を訪ねる旅を私たちは災害ジオツアーと呼び、学校教育や防災関係者向けに開催している。災害の現場を訪ねるとそこには、自然災害伝承碑が存在するが、古い時代のものは文字も消えかけていたり非常にわかりづらいことが多い。そこで、一般市民に伝える橋渡しの人間が必要で、磐梯山の場合はジオパークのガイドがその役割を担っている。この活動をジオパーク以外の地域である安達太良山地域にも広めることが重要ではないだろうか。

安達太良の尾根から西側の沼ノ平を望む
第81号 2022年10月号 表紙
第1章 安達太良火山と私たち
第2章 地盤の問題と地盤調査(3)[シリーズ4回]
第3章 新入社員紹介
第4章 福島県の湧水シリーズ 福島市の湧水を訪ねて・・・─信夫山の湧水と歴史を探索して─
第5章 私の山紀行 第38回「地球温暖化の夏山、それでも頂を目指して!」
第6章 花火とともに [─浅川町─]
第7章 お天気フィラー放送中!【制作メイキング話 part4】
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