「あー、もうちょっとだけ寝ていたいな」60歳代半ばに差し掛かった私は、休日毎回この言葉で目覚める。かつては日の出前に家を出て、本格的な登山を楽しんでいた若き日の体力と気力はどこへやら。今では、少しでも長くベッドの中にいたいという気持ちが勝ってしまう。それでも山の魅力は行動を促す力となる。当然休日になると、どこかの山に出かけ登りたくなる衝動に駆られる。しかし、早起きできない私は、自宅から比較的短時間でアクセスできる低山ばかりを登るようになった。
2024年は特にこうした傾向が強かった。その原因は地球温暖化による天候の不順に加え、肉体的精神的な老化だ。