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第38回 私の山紀行 「地球温暖化の夏山、それでも頂を目指して!」

登山を始めた頃は、梅雨が明けると爽やかな夏山シーズンが到来していた。例年、東北南部では7月下旬に梅雨が明け、以降快晴の日が続き天候が安定する。この時期を「梅雨明け十日」と呼び、夏山シーズンが幕を開ける。最近では地球温暖化の影響なのか、梅雨明けがはっきりしない年が多く、真夏の8月でも雨の日が多くなってきたように感じている。特に、休日に雨が降る。あの「梅雨明け十日」は、どこに行ってしまったのだろうか。

福島県の山々の特徴は、おっとりとした山容そして火山活動によって造られた、荒涼とした風景にある。夏山は色とりどりの高山植物が美しさを競い合い、多くの登山者を魅了している。以前の山は涼やかで爽やかだった。最近の山は暑い、多量の汗をかきながらの山登りとなる。それでも苦労して登った頂から望む風景は格別で、大きな達成感と感動を与えてくれる。そして、8月下旬には夏の湿った暖かい空気から秋の凛とした澄み切った空気に入れ替わり、風景が澄んで彩鮮やかとなる。この頃になると、紅葉が始まる秋山への期待感とワクワクして待っていた夏山が一瞬で終ってしまうことへの喪失感を同時に味わう。登山者にとって夏山シーズンは、案外短い。

2022年の東北南部の梅雨入りは、6月15日だった。その2週間後の29日には、気象庁が「梅雨明け」を宣言した。6月の猛暑、早すぎる梅雨明けなど、今年の夏は「何か変だよな」「いつもと違うな」と感じている。気象の専門家は「早い梅雨明けは地球温暖化の影響があるだろう」と指摘をした。そして7月から8月にかけて、線状降水帯が各地で発達し豪雨による災害が多発をした。山の自然は地球温暖化の影響を受けやすい。地球環境を守るため、ゼロ・カーボンに本気で取組まなければならないと、山好きとしては痛感をしている。

今回は、7月18日㈪の安達太良山と7月24日㈰田代山・帝釈山への山行を紹介します。

【★安達太良山(標高1700m)7月18日(月)快晴】

馬ノ背から牛ノ背へ続く稜線には天候により、心地よい爽やかな風そして人を寄せ付けない爆風が、西側から吹いている。稜線から観る風景は、火山活動によって造られた壮大で荒涼とした大地が広がっており、多くの登山者に感動を与えている。私の登山のルーツが安達太良山であり、この風景が観たくて春夏秋と年間に幾度となく訪れている。

7月中旬3連休の最終日となる18日は、降水確率が低く、久しぶりに展望が期待できると前日から心待ちにしていた。早朝自宅から眺望する安達太良山は厚い雲に覆われており、一瞬ひるんでしまい「やめようか」と考えてしまった。それでも紺碧の青空が少しずつ広がっていることに背中を押され、今年3度目の挑戦を決行した。登山口となる奥岳には午前7時40分に着く、一面ガスで覆われ梅雨かと思うほど肌寒い。ロープウェイの運行待ち、そして天候の回復を待っている人が多い中、相棒と二人準備を進め8時5分に、駐車場をスタートする。ここの標高は939mで安達太良山頂までの比高が761mとなる。先ずは、旧道経由でくろがね小屋を目指す。旧道は、粘土質ロームから成り普段でもガリ浸食で荒れた道となっているのに加え、ここ連日の雨で悪路と化していた。

相棒は溜息と悲鳴を上げながら、慎重に歩いてくる。「もうすぐ、馬車道だから」と、励ますつもりが尻もちをつきザックまで泥まみれになってしまった。悪戦苦闘すること約1時間、ようやく馬車道に出る。まだ西から吹く風は穏やかで、汗ばんだ体を冷やしてくれる。私へのねぎらいか、相棒への気遣いか、一気にガスが晴れ、紺碧の青空がようやくここに戻ってきた。くろがね小屋を9時45分に通過、峰の辻を目指して大小の噴石で歩きにくいガレ場を行く。ここまで誰とも会わなかったがはるか遠くそして高く、同じ頂を目指している人達がいる。遠くに見える背中からエネルギーをもらい一歩一歩高みを目指す。目指す峰の辻では、他の登山道を利用して来た人が、休んでいた。ここからは、ロープウェイで山頂に至った多くの人とすれ違う。下山をしてくる人たちが防寒着を着用していることから、稜線での風の強さを知る。稜線が近づくと風は強さを増し、10時38分(登り始めて2時間33分)に馬ノ背に出る。あいにく今日も風は吹き荒れていた。「厳しーい、寒い」と相棒、風が吹きつける西側となる右側に体を傾け、低い体勢で耐風姿勢を確保し牛歩のごとく山頂を目指す。

遮るもののない稜線そして山頂からは360度の眺望、南に和尚山が大きく西に船明神と磐梯山そして眼下には沼ノ平噴火口、北に鉄山や吾妻連峰、東には阿武隈の山々が一望できる。山頂直下の風をしのげる大岩の間で昼食。下山路は、薬師岳から五葉松平経由で高度を下げる。スキー場に出るとヨツバヒヨドリ(キク科の植物)の群生地が点在し、旅する蝶アサギマダラ2頭を見ることが出来た。今日も「満足」!

(行動時間:5時間8分・ 距離:11.4㎞)

【★田代山(標高1971m)★帝釈山(標高2060m)

7月24(日)晴れのち曇り】

田代山・帝釈山は、福島県と栃木県を隔てる帝釈山地にある。田代山は、碗を伏せたような不思議な山容で、山頂は広大な湿原となっている。『雲の上のお花畑』と称され、尾根続きの帝釈山からの眺望と合せて、多くの登山者を魅了している。

「明日は南会津が晴れるって、田代に行かないかい」と言うと「どうせ起きられないから無理」と、前日夕食時の会話。固い決意が功を奏し午前4時30分に起床し、登山口となる南会津町湯の花地内の猿倉登山口を目指す。通行止めとなっている林道終点は、県内外の車でほぼ満車。気忙しく準備をして、8時25分にスタートする。駐車地点の標高が1416m、帝釈山頂までの比高は644mであるが縦走路のアップダウンが加わり、累計では上り875mであった。田代山への登山道は、以前は木の根やぬかるみの急登で大変歩きにくかった。今は手作りの丸太と簡易板を組み合わせた階段状の道が続いている。日々登山道を整備されている方々に感謝をして歩を進める。

それでもやっぱり「辛い!」500mごとに設置されている標識に背中を押され重力に逆らって登っていく。9時21分(登り始めて56分)で1.5㎞地点にある小さな湿原,小田代を通過、九十九折れの急登を一気に登り、9時38分(登り始めて1時間13分)に山頂湿原の縁にようやく到着する。

広大な湿原は緩やかな木道歩きで、今までの苦労が吹き飛んでしまうほどの絶景が広がっている。花はすでに夏の終わりに移ろっており、ワタスゲや綿毛が見事なチングルマ、そして鮮やかな黄色のキンコウカが咲き誇り湿原を埋め尽くしていた。ここにしかない湿原の風景をのんびり堪能していたいと思ったが、雲が少しずつ増え三岩岳や会津駒ヶ岳がガスで覆われ始めている。帝釈山への道を急ぎ10時4分に標高1971mの弘法太子堂(避難小屋)を後にする。

帝釈山への道は、一度1904mまで高度を下げ、展望の薄い針葉樹林帯を行く。田代山・帝釈山直下の登り以外は緩やかな遊歩道のような道が続いている。鬱蒼とした針葉樹の森と苔に覆われた倒木、オオシラビソやコメツガが発する甘い香りが、南会津特有の山を醸し出している。山頂直下の岩をよじ登り、10時55分(登り始めて2時間30分)に2000m峰の頂に立った。

本来であれば、遮るもののない山頂からは東に那須連峰、南に日光連山の男体山や日光白根山、西に燧ガ岳や会津駒ヶ岳などの山々が見渡される。今はガスで覆われ、時折燧ガ岳が霞んで見えるだけ。それでも1年ぶりの頂に立つと、体中が達成感で満ち溢れた。2000m峰の雰囲気をゆっくり堪能し、11時33分に下山を開始する。往路ですれ違った馬坂峠登山口からの団体と互いにエールを送り登山口へ。田代山の湿原はガスに包まれ、夏の陽射しは届かず気温は22度、まだ7月末なのに初秋を感じる山行だった。

(行動時間:4時間47分・距離:9.5㎞)

第81号 2022年10月号 表紙
第1章 安達太良火山と私たち
第2章 地盤の問題と地盤調査(3)[シリーズ4回]
第3章 新入社員紹介
第4章 福島県の湧水シリーズ 福島市の湧水を訪ねて・・・─信夫山の湧水と歴史を探索して─
第5章 私の山紀行 第38回「地球温暖化の夏山、それでも頂を目指して!」
第6章 花火とともに [─浅川町─]
第7章 お天気フィラー放送中!【制作メイキング話 part4】
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